diff --git a/README-ja.md b/README-ja.md index 410c73a9..ab0c1882 100644 --- a/README-ja.md +++ b/README-ja.md @@ -17,9 +17,9 @@ スケーラブルなシステムのシステム設計を学ぶことは、より良いエンジニアになることに資するでしょう。 -システム設計はとても広範なトピックを含みます。システム設計原理については **インターネット上には膨大な量の文献が散らばっています** +システム設計はとても広範なトピックを含みます。システム設計原理については **インターネット上には膨大な量の文献が散らばっています。** -このレポジトリは大規模システム構築に必要な知識を学ぶことができる **文献リストを体系的にまとめたもの** です。 +このリポジトリは大規模システム構築に必要な知識を学ぶことができる **文献リストを体系的にまとめたもの** です。 ### オープンソースコミュニティから学ぶ @@ -31,14 +31,14 @@ コード技術面接に加えて、システム設計に関する知識は、多くのテック企業における **技術採用面接プロセス** で **必要不可欠な要素** です。 -**システム設計面接での頻出問題を練習し** また、自分の解答と *模範解答*:ディスカッション、コードそして図表などを *比較* することで勉強できるでしょう。 +**システム設計面接での頻出質問に備え**、自分の解答と*模範解答*:ディスカッション、コードそして図表などを*比較*して学びましょう。 面接準備に役立つその他のトピック: * [学習指針](#学習指針) * [システム設計面接課題にどのように準備するか](#システム設計面接にどのようにして臨めばいいか) * [システム設計課題例 **とその解答**](#システム設計課題例とその解答) -* [オブジェクト思考設計課題例, **とその解答**](#オブジェクト志向設計問題と解答) +* [オブジェクト思考設計課題例、 **とその解答**](#オブジェクト志向設計問題と解答) * [その他のシステム設計面接課題例](#他のシステム設計面接例題) ## 暗記カード @@ -58,14 +58,14 @@ ### コーディング技術課題用の問題: 練習用インタラクティブアプリケーション -コード技術面接用の問題を探している場合は[**こちら**](https://github.com/donnemartin/interactive-coding-challenges)? +コード技術面接用の問題を探している場合は[**こちら**](https://github.com/donnemartin/interactive-coding-challenges)


-こちらの姉妹リポジトリも見てみてください [**Interactive Coding Challenges**](https://github.com/donnemartin/interactive-coding-challenges), 追加の暗記デッキカードも入っています。 +姉妹リポジトリの [**Interactive Coding Challenges**](https://github.com/donnemartin/interactive-coding-challenges)も見てみてください。追加の暗記デッキカードも入っています。 * [Coding deck](https://github.com/donnemartin/interactive-coding-challenges/tree/master/anki_cards/Coding.apkg) @@ -76,19 +76,19 @@ プルリクエスト等の貢献は積極的にお願いします: * エラー修正 -* セクション内容修正 +* セクション内容改善 * 新規セクション追加 * [翻訳する](https://github.com/donnemartin/system-design-primer/issues/28) -依然、推敲と内容の向上が必要なコンテンツは以下の場所にあります [作業中](#under-development). +現在、内容の改善が必要な作業中のコンテンツは[こちら](#進行中の作業)です。 -コントリビュートする前にガイドラインを読みましょう [Contributing Guidelines](CONTRIBUTING.md). +コントリビュートの前に[Contributing Guidelines](CONTRIBUTING.md)を読みましょう。 ## システム設計目次 -> 賛否も含めた様々なシステム設計の各トピックの概要。 **全てはトレードオフの関係にあります** +> 賛否も含めた様々なシステム設計の各トピックの概要。 **全てはトレードオフの関係にあります。** > -> それぞれのセクションはより学びを深めるような他の文献へのリンクが貼られています +> それぞれのセクションはより学びを深めるような他の文献へのリンクが貼られています。

@@ -102,7 +102,7 @@ * [パフォーマンス vs スケーラビリティ](#パフォーマンス-vs-スケーラビリティ) * [レイテンシー vs スループット](#レイテンシー-vs-スループット) * [可用性 vs 一貫性](#可用性-vs-一貫性) - * [CAP 定理](#cap-理論) + * [CAP理論](#cap-理論) * [CP - 一貫性(consistency)と分割性(partition)耐性](#cp---一貫性と分断耐性consistency-and-partition-tolerance) * [AP - 可用性(availability)と分割性(partition)耐性](#ap---可用性と分断耐性availability-and-partition-tolerance) * [一貫性 パターン](#一貫性パターン) @@ -129,7 +129,7 @@ * [サービスディスカバリー](#service-discovery) * [データベース](#データベース) * [リレーショナルデータベースマネジメントシステム (RDBMS)](#リレーショナルデータベースマネジメントシステム-rdbms) - * [マスター/スレーヴ レプリケーション](#マスタースレーブ-レプリケーション) + * [マスター/スレーブ レプリケーション](#マスタースレーブ-レプリケーション) * [マスター/マスター レプリケーション](#マスターマスター-レプリケーション) * [フェデレーション](#federation) * [シャーディング](#シャーディング) @@ -178,25 +178,25 @@ ## 学習指針 -> 学習スパンに応じてみるべきトピックス (short, medium, long). +> 学習スパンに応じてみるべきトピックス (short, medium, long) ![Imgur](http://i.imgur.com/OfVllex.png) **Q: 面接のためには、ここにあるものすべてをやらないといけないのでしょうか?** -**A: いえ、ここにあるすべてをやる必要はありません。**. +**A: いえ、ここにあるすべてをやる必要はありません。** 面接で何を聞かれるかは以下の条件によって変わってきます: * どれだけの技術経験があるか * あなたの技術背景が何であるか -* どのポジション職位のために面接を受けているか -* どの企業に面接しているか +* どのポジションのために面接を受けているか +* どの企業の面接を受けているか * 運 -より経験のある候補者は一般的にシステム設計についてより深い知識を有していることを要求されるでしょう。システムアーキテクトやチームリーダーは各メンバーの持つような知識よりは深い見識を持っているべきでしょう。一流テック企業では複数回の設計インタビュー面接を課されることが多いです。 +より経験のある候補者は一般的にシステム設計についてより深い知識を有していることを要求されるでしょう。システムアーキテクトやチームリーダーは各メンバーの持つような知識よりは深い見識を持っているべきでしょう。一流テック企業では複数回の設計面接を課されることが多いです。 -まずは広く始めて、そこからいくつかの分野に絞って深めていくのがいいでしょう。少しずつでの様々なシステム設計のトピックについて知っておくことはいいことです。以下の学習ガイドを自分の学習に当てられる時間、技術経験、どの職位、どの会社に応募しているかなどを加味して自分用に調整して使うといいでしょう。 +まずは広く始めて、そこからいくつかの分野に絞って深めていくのがいいでしょう。様々なシステム設計のトピックについて少しずつ知っておくことはいいことです。以下の学習ガイドを自分の学習に当てられる時間、技術経験、どの職位、どの会社に応募しているかなどを加味して自分用に調整して使うといいでしょう。 * **短期間** - **幅広く** システム設計トピックを学ぶ。**いくつかの** 面接課題を解くことで対策する。 * **中期間** - **幅広く** そして **それなりに深く**システム設計トピックを学ぶ。**多くの** 面接課題を解くことで対策する。 @@ -204,19 +204,19 @@ | | 短期間 | 中期間 | 長期間 | |---|---|---|---| -| 次のページを読んで [システム設計トピック](#index-of-system-design-topics) システムがどのように動くかの大体の知識を入れる | :+1: | :+1: | :+1: | -| 次のリンク先のいくつかのページを読んで [各企業のエンジニアリングブログ](#company-engineering-blogs) 応募する会社について知る | :+1: | :+1: | :+1: | -| 次のリンク先のいくつかのページを読む [実世界でのアーキテクチャ](#real-world-architectures) | :+1: | :+1: | :+1: | -| 復習する [システム設計面接課題にどのように準備するか](#how-to-approach-a-system-design-interview-question) | :+1: | :+1: | :+1: | -| とりあえず一周する [システム設計課題例](#system-design-interview-questions-with-solutions) | Some | Many | Most | -| とりあえず一周する [Object-oriented design interview questions with solutions](#object-oriented-design-interview-questions-with-solutions) | Some | Many | Most | -| 復習する [その他システム設計面接での質問例](#additional-system-design-interview-questions) | Some | Many | Most | +| [システム設計トピック](#システム設計目次) を読み、システム動作機序について広く知る | :+1: | :+1: | :+1: | +| 次のリンク先のいくつかのページを読んで [各企業のエンジニアリングブログ](#企業のエンジニアブログ) 応募する会社について知る | :+1: | :+1: | :+1: | +| 次のリンク先のいくつかのページを読む [実世界でのアーキテクチャ](#実世界のアーキテクチャ) | :+1: | :+1: | :+1: | +| 復習する [システム設計面接課題にどのように準備するか](#システム設計面接にどのようにして臨めばいいか) | :+1: | :+1: | :+1: | +| とりあえず一周する [システム設計課題例](#システム設計課題例とその解答) | Some | Many | Most | +| とりあえず一周する [オブジェクト志向設計問題と解答](#オブジェクト志向設計問題と解答) | Some | Many | Most | +| 復習する [その他システム設計面接での質問例](#他のシステム設計面接例題) | Some | Many | Most | ## システム設計面接にどのようにして臨めばいいか > システム設計面接試験問題にどのように取り組むか -システム設計面接は **open-ended conversation(Yes/Noでは答えられない口頭質問)です**. 自分で会話を組み立てることを求められます。 +システム設計面接は **open-ended conversation(Yes/Noでは答えられない口頭質問)です**。 自分で会話を組み立てることを求められます。 以下のステップに従って議論を組み立てることができるでしょう。この過程を確かなものにするために、次のセクション[システム設計課題例とその解答](#system-design-interview-questions-with-solutions) を以下の指針に従って読み込むといいでしょう。 @@ -240,7 +240,7 @@ * 主要なコンポーネントと接続をスケッチして書き出す * 考えの裏付けをする -### Step 3: 核となるコンポーネントを設計する +### ステップ 3: 核となるコンポーネントを設計する それぞれの主要なコンポーネントについての詳細を学ぶ。例えば、[url短縮サービス](solutions/system_design/pastebin/README.md)の設計を問われた際には次のようにするといいでしょう: @@ -262,7 +262,7 @@ * キャッシング * データベースシャーディング -取りうる解決策とそのトレードオフについて議論をしよう。全てのことはトレードオフの関係にある。ボトルネックについては次の項を読むといい。[スケーラブルなシステム設計の原理](#システム設計目次). +取りうる解決策とそのトレードオフについて議論をしよう。全てのことはトレードオフの関係にある。ボトルネックについては[スケーラブルなシステム設計の原理](#システム設計目次)を読むといいでしょう。 ### ちょっとした暗算問題 @@ -284,7 +284,7 @@ > 頻出のシステム設計面接課題と参考解答、コード及びダイアグラム > -> 解答は `solutions/` フォルダ以下にリンクが貼られている。 +> 解答は `solutions/` フォルダ以下にリンクが貼られている | 問題 | | |---|---| @@ -350,7 +350,7 @@ > 頻出のオブジェクト志向システム設計面接課題と参考解答、コード及びダイアグラム > -> 解答は `solutions/` フォルダ以下にリンクが貼られている。 +> 解答は `solutions/` フォルダ以下にリンクが貼られている >**備考: このセクションは作業中です** @@ -369,7 +369,7 @@ システム設計の勉強は初めて? -まず初めに、よく使われる設計原理について、それらが何であるか、どのように用いられるか、長所短所について基本的な理解を得る必要があります +まず初めに、よく使われる設計原理について、それらが何であるか、どのように用いられるか、長所短所について基本的な知識を得る必要があります ### ステップ 1: スケーラビリティに関する動画を観て復習する @@ -477,7 +477,7 @@ ### 結果整合性 -書き込みの後、読み取りは最終的にはその結果を読み取ることができる。 (ミリ秒ほど遅れてというのが一般的です)。データは非同期的に複製されます。 +書き込みの後、読み取りは最終的にはその結果を読み取ることができる(ミリ秒ほど遅れてというのが一般的です)。データは非同期的に複製されます。 このアプローチはDNSやメールシステムなどに採用されています。結果整合性は多くのリクエストを捌くサービスと相性がいいでしょう。 @@ -485,7 +485,7 @@ 書き込みの後、読み取りはそれを必ず読むことができます。データは同期的に複製されます。 -このアプローチはファイルシステムやRDBMなどで採用されています。トランザクションを扱うサービスでは強い一貫性が必要でしょう。 +このアプローチはファイルシステムやRDBMSなどで採用されています。トランザクションを扱うサービスでは強い一貫性が必要でしょう。 ### その他の参考資料、ページ @@ -503,7 +503,7 @@ 起動までのダウンタイムはパッシブサーバーが「ホット」なスタンバイ状態にあるか、「コールド」なスタンバイ状態にあるかで変わります。アクティブなサーバーのみがトラフィックを捌きます。 -アクティブパッシブフェイルオーバーはマスタースレーブフェイルオーバーと呼ばれることもあります。 +アクティブ・パッシブフェイルオーバーはマスター・スレーブフェイルオーバーと呼ばれることもあります。 #### アクティブ・アクティブ @@ -511,7 +511,7 @@ これらのサーバーがパブリックなものの場合、DNSは両方のサーバーのパブリックIPを知っている必要があります。もし、プライベートなものな場合、アプリケーションロジックが両方のサーバーの情報について知っている必要があります。 -アクティブ・パッシブなフェイルオーバーはマスター・スレーブフェイルオーバーと呼ばれることもあります。 +アクティブ・アクティブなフェイルオーバーはマスター・マスターフェイルオーバーと呼ばれることもあります。 ### 短所: フェイルオーバー @@ -565,7 +565,7 @@ DNSは少数のオーソライズされたサーバーが上位に位置する * [Wikipedia](https://en.wikipedia.org/wiki/Domain_Name_System) * [DNS 記事](https://support.dnsimple.com/categories/dns/) -## コンテントデリバリーネットワーク(Content delivery network) +## コンテンツデリバリーネットワーク(Content delivery network)

@@ -573,7 +573,7 @@ DNSは少数のオーソライズされたサーバーが上位に位置する Source: Why use a CDN

-コンテントデリバリーネットワーク(CDN)は世界中に配置されたプロキシサーバーのネットワークがユーザーに一番地理的に近いサーバーからコンテンツを配信するシステムのことです。AmazonのCloudFrontなどは例外的にダイナミックなコンテンツも配信しますが、一般的に、HTML/CSS/JS、写真、そして動画などの静的ファイルがCDNを通じて配信されます。そのサイトのDNSがクライアントにどのサーバーと交信するかという情報を伝えます。 +コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)は世界中に配置されたプロキシサーバーのネットワークがユーザーに一番地理的に近いサーバーからコンテンツを配信するシステムのことです。AmazonのCloudFrontなどは例外的にダイナミックなコンテンツも配信しますが、一般的に、HTML/CSS/JS、写真、そして動画などの静的ファイルがCDNを通じて配信されます。そのサイトのDNSがクライアントにどのサーバーと交信するかという情報を伝えます。 CDNを用いてコンテンツを配信することで以下の二つの理由でパフォーマンスが劇的に向上します: @@ -582,11 +582,11 @@ CDNを用いてコンテンツを配信することで以下の二つの理由 ### プッシュCDN -プッシュCDNではサーバーデータに更新があった時には必ず、新しいコンテンツを受け取る方式です。コンテンツを配信し、CDNに直接アップロードし、URLをCDNを指すように指定するところまで全ての責任を負う形です。コンテンツがいつ期限切れになるのか更新されるのかを設定することができます。コンテンツは新規作成時、更新時のみアップロードされることでトラフィックは最小化される一方、ストレージは最大限費消されてしまいます。 +プッシュCDNではサーバーデータに更新があった時には必ず、新しいコンテンツを受け取る方式です。コンテンツを配信し、CDNに直接アップロードし、URLをCDNを指すように指定するところまで全ての責任を負う形です。コンテンツがいつ期限切れになるのか更新されるのかを設定することができます。コンテンツは新規作成時、更新時のみアップロードされることでトラフィックは最小化される一方、ストレージは最大限消費されてしまいます。 トラフィックの少ない、もしくは頻繁にはコンテンツが更新されないサイトの場合にはプッシュCDNと相性がいいでしょう。コンテンツは定期的に再びプルされるのではなく、CDNに一度のみ配置されます。 -### プルCDNs +### プルCDN プルCDNでは一人目のユーザーがリクエストした時に、新しいコンテンツをサービスのサーバーから取得します。コンテンツは自分のサーバーに保存して、CDNを指すURLを書き換えます。結果として、CDNにコンテンツがキャッシュされるまではリクエスト処理が遅くなります。 @@ -617,37 +617,37 @@ CDNを用いてコンテンツを配信することで以下の二つの理由 ロードバランサーは入力されるクライアントのリクエストをアプリケーションサーバーやデータベースへと分散させる。どのケースでもロードバランサーはサーバー等計算リソースからのレスポンスを適切なクライアントに返す。ロードバランサーは以下のことに効果的です: * リクエストが状態の良くないサーバーに行くのを防ぐ -* リクエストを過重に送るのを防ぐ +* リクエストを過剰に送るのを防ぐ * 特定箇所の欠陥でサービスが落ちることを防ぐ -ロードバランサーはハードウェアを用いて (費用高い) もしくはHAProxyなどのソフトウェアで実現できる。 +ロードバランサーは (費用の高い) ハードウェアもしくはHAProxyなどのソフトウェアで実現できる。 他の利点としては: * **SSL termination** - 入力されるリクエストを解読する、また、サーバーレスポンスを暗号化することでバックエンドのサーバーがこのコストが高くつきがちな処理を請け負わなくていいように肩代わりします。 * [X.509 certificates](https://en.wikipedia.org/wiki/X.509) をそれぞれのサーバーにインストールする必要をなくします -* **セッション管理** - クッキーを取り扱いウェブアプリがセッション情報を保持していない時などに、特定のクライアントのリクエストを同じインスタンスへと流します。 +* **セッション管理** - クッキーを取り扱うウェブアプリがセッション情報を保持していない時などに、特定のクライアントのリクエストを同じインスタンスへと流します。 -障害に対応するために、[アクティブ・パッシブ](#アクティブパッシブ) もしくは [アクティブ・アクティブ](#アクティブアクティブ) モードのいずれに限らず、複数のロードバランサーを配置するのが一般的です。 +障害に対応するために、[アクティブ・パッシブ](#アクティブパッシブ) もしくは [アクティブ・アクティブ](#アクティブアクティブ) モードのどちらにおいても、複数のロードバランサーを配置するのが一般的です。 -ロードバランサーは以下のような種々のメトリックを用いてとらふぃっくんルーティングを行うことができます: +ロードバランサーは以下のような種々のメトリックを用いてトラフィックルーティングを行うことができます: * ランダム * Least loaded * セッション/クッキー -* [ラウンドロビンもしくは荷重ラウンドロビン](http://g33kinfo.com/info/archives/2657) +* [ラウンドロビンもしくは加重ラウンドロビン](http://g33kinfo.com/info/archives/2657) * [Layer 4](#layer-4-ロードバランシング) * [Layer 7](#layer-7-ロードバランシング) ### Layer 4 ロードバランシング -Layer 4 ロードバランサーは [トランスポートレイヤー](#通信) を参照してどのようにリクエストを配分するか判断します。一般的に、トランスポートレイヤーとしては、ソース、送信先IPアドレス、ヘッダーに記述されたポート番号が含まれますが、パケットの中身のコンテンツは含みません Layer 4 ロードバランサーはネットワークパケットを上流サーバーへ届け、上流サーバーから配信することでネットワークアドレス変換 [Network Address Translation (NAT)](https://www.nginx.com/resources/glossary/layer-4-load-balancing/) を実現します。 +Layer 4 ロードバランサーは [トランスポートレイヤー](#通信) を参照してどのようにリクエストを配分するか判断します。一般的に、トランスポートレイヤーとしては、ソース、送信先IPアドレス、ヘッダーに記述されたポート番号が含まれますが、パケットの中身のコンテンツは含みません。 Layer 4 ロードバランサーはネットワークパケットを上流サーバーへ届け、上流サーバーから配信することでネットワークアドレス変換 [Network Address Translation (NAT)](https://www.nginx.com/resources/glossary/layer-4-load-balancing/) を実現します。 ### Layer 7 ロードバランシング -Layer 7 ロードバランサーは [アプリケーションレイヤー](#通信) を参照してどのようにリクエストを配分するか判断します。ヘッダー、メッセージ、クッキーなどのコンテンツのことです。Layer 7 ロードバランサーはネットワークトラフィックの終端を受け持ち メッセージを読み込み、ロードバランシングの判断をし、選択したサーバーとの接続を繋ぎます。例えば layer 7 ロードバランサーは動画のトラフィックを直接、そのデータをホストしているサーバーにつなぐと同時に、決済処理などのより繊細なトラフィックをセキュリティ強化されたサーバー流すということもできる。 +Layer 7 ロードバランサーは [アプリケーションレイヤー](#通信) を参照してどのようにリクエストを配分するか判断します。ヘッダー、メッセージ、クッキーなどのコンテンツのことです。Layer 7 ロードバランサーはネットワークトラフィックの終端を受け持ち メッセージを読み込み、ロードバランシングの判断をし、選択したサーバーとの接続を繋ぎます。例えば layer 7 ロードバランサーは動画のトラフィックを直接、そのデータをホストしているサーバーにつなぐと同時に、決済処理などのより繊細なトラフィックをセキュリティ強化されたサーバーに流すということもできる。 -柔軟性とのトレードオフになりますが、 layer 4 ロードバランサーではLayer 7ロードバランサーよりも所要時間、計算リソースを少なく済むことができます。ただし、昨今の汎用ハードウェアではパフォーマンスは最小限のみしか発揮できないでしょう。 +柔軟性とのトレードオフになりますが、 layer 4 ロードバランサーではLayer 7ロードバランサーよりも所要時間、計算リソースを少なく済ませることができます。ただし、昨今の汎用ハードウェアではパフォーマンスは最小限のみしか発揮できないでしょう。 ### 水平スケーリング @@ -655,9 +655,9 @@ Layer 7 ロードバランサーは [アプリケーションレイヤー](#通 #### 欠点: 水平スケーリング -* 水平的にスケーリングしていくと、複雑さが増す上に、サーバーのクローニングが必要になる +* 水平的にスケーリングしていくと、複雑さが増す上に、サーバーのクローニングが必要になる。 * サーバーはステートレスである必要がある: ユーザーに関連するセッションや、プロフィール写真などのデータを持ってはいけない - * セッションは一元的な[データベース](#データベース) (SQL, NoSQL)などのデータストアにストアされるか [キャッシュ](#キャッシュ) (Redis, Memcached)に残す必要があります。 + * セッションは一元的な[データベース](#データベース) (SQL、 NoSQL)などのデータストアにストアされるか [キャッシュ](#キャッシュ) (Redis、 Memcached)に残す必要があります。 * キャッシュやデータベースなどの下流サーバーは上流サーバーがスケールアウトするにつれてより多くの同時接続を保たなければなりません。 ### 欠点: ロードバランサー @@ -691,7 +691,7 @@ Layer 7 ロードバランサーは [アプリケーションレイヤー](#通 * **より堅牢なセキュリティ** - バックエンドサーバーの情報、ブラックリストIP、クライアントごとの接続数などの情報を隠すことができます。 * **スケーラビリティや柔軟性が増します** - クライアントはリバースプロキシのIPしか見ないので、裏でサーバーをスケールしたり、設定を変えやすくなります。 -* **SSL termination** - 入力’されるリクエストを解読し、サーバーのレスポンスを暗号化することでサーバーがこのコストのかかりうる処理をしなくて済むようになります。 +* **SSL termination** - 入力されるリクエストを解読し、サーバーのレスポンスを暗号化することでサーバーがこのコストのかかりうる処理をしなくて済むようになります。 * [X.509 証明書](https://en.wikipedia.org/wiki/X.509) を各サーバーにインストールする必要がなくなります。 * **圧縮** - サーバーレスポンスを圧縮できます * **キャッシング** - キャッシュされたリクエストに対して、レスポンスを返します @@ -710,7 +710,7 @@ Layer 7 ロードバランサーは [アプリケーションレイヤー](#通 ### 欠点: リバースプロキシ * リバースプロキシを導入するとシステムの複雑性が増します。 -* 単一のリバースプロキシは単一障害点になりえます。一方で、複数のリバースプロキシを導入すると([フェイルオーバー]など(https://en.wikipedia.org/wiki/Failover)) 複雑性はより増します。 +* 単一のリバースプロキシは単一障害点になりえます。一方で、複数のリバースプロキシを導入すると(例: [フェイルオーバー](https://en.wikipedia.org/wiki/Failover)) 複雑性はより増します。 ### その他の参考資料、ページ @@ -727,7 +727,7 @@ Layer 7 ロードバランサーは [アプリケーションレイヤー](#通 Source: Intro to architecting systems for scale

-ウェブレイヤーをアプリケーション層 (プラットフォーム層とも言われる) と分離することでそれぞれの層を独立にスケール、設定することができるようにまります。新しいAPIをアプリケーション層に追加する際に、不必要にウェブサーバーを追加する必要がなくなります。 +ウェブレイヤーをアプリケーション層 (プラットフォーム層とも言われる) と分離することでそれぞれの層を独立にスケール、設定することができるようになります。新しいAPIをアプリケーション層に追加する際に、不必要にウェブサーバーを追加する必要がなくなります。 **単一責任の原則** では、小さい自律的なサービスが協調して動くように提唱しています。小さいサービスの小さいチームが急成長のためにより積極的な計画を立てられるようにするためです。 @@ -745,12 +745,12 @@ Layer 7 ロードバランサーは [アプリケーションレイヤー](#通 ### 欠点: アプリケーション層 -* 緩く結び付けられたアプリケーション層を追加することは、モノリシックなシステムとはアーキテクチャ、運用、そしてプロセスの観点からすると異なるアプローチを必要とします。 +* アーキテクチャ、運用、そしてプロセスを考慮すると、緩く結び付けられたアプリケーション層を追加するには、モノリシックなシステムとは異なるアプローチが必要です。 * マイクロサービスはデプロイと運用の点から見ると複雑性が増すことになります。 ### その他の参考資料、ページ -* [スケールするシステムアーキテクチャを設計するためにイントロ](http://lethain.com/introduction-to-architecting-systems-for-scale) +* [スケールするシステムアーキテクチャを設計するためのイントロ](http://lethain.com/introduction-to-architecting-systems-for-scale) * [システム設計インタビューを紐解く](http://www.puncsky.com/blog/2016/02/14/crack-the-system-design-interview/) * [サービス指向アーキテクチャ](https://en.wikipedia.org/wiki/Service-oriented_architecture) * [Zookeeperのイントロダクション](http://www.slideshare.net/sauravhaloi/introduction-to-apache-zookeeper) @@ -768,14 +768,14 @@ Layer 7 ロードバランサーは [アプリケーションレイヤー](#通 SQLなどのリレーショナルデータベースはテーブルに整理されたデータの集合である。 -**ACID** はリレーショナルデータベースにおけるプロパティの集合である [トランザクション](https://en.wikipedia.org/wiki/Database_transaction) +**ACID** はリレーショナルデータベースにおける[トランザクション](https://en.wikipedia.org/wiki/Database_transaction)のプロパティの集合である -* **不可分性** - それぞれのトランザクションはあるかないかである。 +* **不可分性** - それぞれのトランザクションはあるかないかのいずれかである * **一貫性** - どんなトランザクションもデータベースをある確かな状態から次の状態に遷移させる。 * **独立性** - 同時にトランザクションを処理することは、連続的にトランザクションを処理するのと同じ結果をもたらす。 * **永続性** - トランザクションが処理されたら、そのように保存される -リレーショナルデータベースをスケールさせるためにはたくさんの技術がある: **マスタースレーブ レプリケーション**、 **マスターマスター レプリケーション**、 **federation**, **シャーディング**, **非正規化**, そして **SQL チューニング** +リレーショナルデータベースをスケールさせるためにはたくさんの技術がある: **マスター・スレーブ レプリケーション**、 **マスター・マスター レプリケーション**、 **federation**、 **シャーディング**、 **非正規化**、 そして **SQL チューニング** #### マスタースレーブ レプリケーション @@ -790,11 +790,11 @@ SQLなどのリレーショナルデータベースはテーブルに整理さ ##### 欠点: マスタースレーブ レプリケーション * スレーブをマスターに昇格させるには追加のロジックが必要になる。 -* マスタースレーブ レプリケーション、マスターマスター レプリケーションの **両方** の欠点は次を参照[欠点: レプリケーション](#欠点-マスタースレーブ-レプリケーション) +* マスタースレーブ レプリケーション、マスターマスター レプリケーションの **両方** の欠点は[欠点: レプリケーション](#欠点-マスタースレーブ-レプリケーション)を参照 #### マスターマスター レプリケーション -いずれのマスターも読み取り書き込みの両方に対応する。書き込みに関してはそれぞれ強調する。いずれかのマスターが落ちても、システム全体としては読み書き両方に対応したまま運用できる。 +いずれのマスターも読み取り書き込みの両方に対応する。書き込みに関してはそれぞれ協調する。いずれかのマスターが落ちても、システム全体としては読み書き両方に対応したまま運用できる。

@@ -807,7 +807,7 @@ SQLなどのリレーショナルデータベースはテーブルに整理さ * ロードバランサーを導入するか、アプリケーションロジックを変更することでどこに書き込むかを指定しなければならない。 * 大体のマスターマスターシステムは、一貫性が緩い(ACID原理を守っていない)もしくは、同期する時間がかかるために書き込みのレイテンシーが増加してしまっている。 * 書き込みノードが追加され、レイテンシーが増加するにつれ書き込みの衝突の可能性が増える。 -* マスタースレーブ レプリケーション、マスターマスター レプリケーションの **両方** の欠点は次を参照[欠点: レプリケーション](#欠点-マスタースレーブ-レプリケーション) +* マスタースレーブ レプリケーション、マスターマスター レプリケーションの **両方** の欠点は[欠点: レプリケーション](#欠点-マスタースレーブ-レプリケーション) を参照 ##### 欠点: レプリケーション @@ -853,7 +853,7 @@ SQLなどのリレーショナルデータベースはテーブルに整理さ シャーディングでは異なるデータベースにそれぞれがデータのサブセット断片のみを持つようにデータを分割します。ユーザーデータベースを例にとると、ユーザー数が増えるにつれてクラスターにはより多くの断片が加えられることになります。 -[federation](#federation)の利点に似ていて、シャーディングでは読み書きのトラフィックを減らし、レプリケーションを減らし、キャッシュヒットを増やすことができます。インデックスサイズも減らすことができます。一般的にはインデックスサイズを減らすと、パフォーマンスが向上しクエリ速度が速くなります。なにがしかのデータを複製する機能がなければデータロスにつながりますが、もし、一つのシャーどが落ちても、他のシャードが動いていることになります。フェデレーションと同じく、単一の中央マスターが書き込みの処理をしなくても、並列で書き込みを処理することができ、スループットの向上が期待できます。 +[federation](#federation)の利点に似ていて、シャーディングでは読み書きのトラフィックを減らし、レプリケーションを減らし、キャッシュヒットを増やすことができます。インデックスサイズも減らすことができます。一般的にはインデックスサイズを減らすと、パフォーマンスが向上しクエリ速度が速くなります。なにがしかのデータを複製する機能がなければデータロスにつながりますが、もし、一つのシャードが落ちても、他のシャードが動いていることになります。フェデレーションと同じく、単一の中央マスターが書き込みの処理をしなくても、並列で書き込みを処理することができ、スループットの向上が期待できます。 ユーザーテーブルをシャードする一般的な方法は、ユーザーのラストネームイニシャルでシャードするか、ユーザーの地理的配置でシャードするなどです。 @@ -877,11 +877,11 @@ SQLなどのリレーショナルデータベースはテーブルに整理さ [フェデレーション](#federation) や [シャーディング](#シャーディング)などのテクニックによってそれぞれのデータセンターに分配されたデータを合一させることはとても複雑な作業です。非正規化によってそのような複雑な処理をしなくて済むようになります。 -多くのシステムで、100対1あるいはは1000対1くらいになるくらい読み取りの方が、書き込みのトラフィックよりも多いことでしょう。読み込みを行うために、複雑なデータベースのジョイン処理が含まれるものは計算的に高価につきますし、ディスクの処理時間で膨大な時間を費消してしまうことになります。 +多くのシステムで、100対1あるいは1000対1くらいになるくらい読み取りの方が、書き込みのトラフィックよりも多いことでしょう。読み込みを行うために、複雑なデータベースのジョイン処理が含まれるものは計算的に高価につきますし、ディスクの処理時間で膨大な時間を費消してしまうことになります。 ##### 欠点: 非正規化 -* データが複製される +* データが複製される。 * 冗長なデータの複製が同期されるように制約が存在し、そのことでデータベース全体の設計が複雑化する。 * 非正規化されたデータベースは過大な書き込みを処理しなければならない場合、正規化されているそれよりもパフォーマンスにおいて劣る可能性がある。 @@ -895,14 +895,14 @@ SQLチューニングは広範な知識を必要とする分野で多くの [本 ボトルネックを明らかにし、シミュレートする上で、 **ベンチマーク** を定め、 **プロファイル** することはとても重要です。 -* **ベンチマーク** - [ab](http://httpd.apache.org/docs/2.2/programs/ab.html)などのツールを用いて、高負荷の状況をシミュレーションして見ましょう +* **ベンチマーク** - [ab](http://httpd.apache.org/docs/2.2/programs/ab.html)などのツールを用いて、高負荷の状況をシミュレーションしてみましょう。 * **プロファイル** - [slow query log](http://dev.mysql.com/doc/refman/5.7/en/slow-query-log.html) などのツールを用いて、パフォーマンス状況の確認をしましょう。 ベンチマークとプロファイルをとることで以下のような効率化の選択肢をとることになるでしょう。 ##### スキーマを絞る -* MySQL dumps to disk in contiguous blocks for fast access.より早い接続を得るために、連続したブロックの中のディスクにMySQLをダンプする。 +* より早い接続を得るために、連続したブロックの中のディスクにMySQLをダンプする。 * 長さの決まったフィールドに対しては `CHAR` よりも `VARCHAR` を使うようにしましょう。 * `CHAR` の方が効率的に速くランダムにデータにアクセスできます。 一方、 `VARCHAR` では次のデータに移る前にデータの末尾を検知しなければならないために速度が犠牲になります。 * ブログ投稿などの大きなテキスト `TEXT` を使いましょう。 `TEXT` ではブーリン型の検索も可能です。 `TEXT` フィールドを使うことは、テキストブロックを配置するのに用いたポインターをディスク上に保存することになります。 @@ -914,15 +914,15 @@ SQLチューニングは広範な知識を必要とする分野で多くの [本 ##### インデックスを効果的に用いる -* クエリ(`SELECT`, `GROUP BY`, `ORDER BY`, `JOIN`) を用いて取得する列はインデックスを用いると速度を向上できる。 +* クエリ(`SELECT`、 `GROUP BY`、 `ORDER BY`、 `JOIN`) を用いて取得する列はインデックスを用いると速度を向上できる。 * インデックスは通常、対数的にデータを検索、挿入、削除する際に用いる[B-tree](https://en.wikipedia.org/wiki/B-tree)として表現されています。 -* Placing an index can keep the data in memory, requiring more space.インデックスを配置することはデータをメモリーに残すことにつながりより容量を必要とします。 +* インデックスを配置することはデータをメモリーに残すことにつながりより容量を必要とします。 * インデックスの更新も必要になるため書き込みも遅くなります。 * 大きなデータを読み込む際には、インデックスを切ってからデータをロードして再びインデックスをビルドした方が速いことがあります。 ##### 高負荷なジョインを避ける -* [非正規化](#非正規化) パフォーマンスが必要なところには適用する +* パフォーマンスが必要なところには[非正規化](#非正規化)を適用する ##### テーブルのパーティション @@ -949,13 +949,13 @@ NoSQL は **key-value store**、 **document-store**、 **wide column store**、 * **Soft state** - システムの状態は入力がなくても時間経過とともに変化する可能性があります。 * **結果整合性** - システム全体は時間経過とともにその間に入力がないという前提のもと、一貫性が達成されます。 -[SQLか?NoSQLか?](#sqlかnosqlか) かを選択するのに加えて、どのタイプのNoSQLがどの使用例に最も適するかを理解するのはとても有益です。このセクションでは **キーバリューストア**、 **ドキュメントストア**、 **ワイドカラムストア**、 と **グラフデータベース** について触れていきます。 +[SQLか?NoSQLか?](#sqlかnosqlか) を選択するのに加えて、どのタイプのNoSQLがどの使用例に最も適するかを理解するのはとても有益です。このセクションでは **キーバリューストア**、 **ドキュメントストア**、 **ワイドカラムストア**、 と **グラフデータベース** について触れていきます。 #### キーバリューストア > 概要: ハッシュテーブル -キーバリューストアでは一般的に0,1の読み、書きができ、それらはメモリないしSSDで裏付けられています。データストアはキーを [辞書的順序](https://en.wikipedia.org/wiki/Lexicographical_order) で保持することでキーの効率的な取得を可能にしています。キーバリューストアではメタデータを値とともに保持することが可能です。 +キーバリューストアでは一般的に0、1の読み、書きができ、それらはメモリないしSSDで裏付けられています。データストアはキーを [辞書的順序](https://en.wikipedia.org/wiki/Lexicographical_order) で保持することでキーの効率的な取得を可能にしています。キーバリューストアではメタデータを値とともに保持することが可能です。 キーバリューストアはハイパフォーマンスな挙動が可能で、単純なデータモデルやインメモリーキャッシュレイヤーなどのデータが急速に変わる場合などに使われます。単純な処理のみに機能が制限されているので、追加の処理機能が必要な場合にはその複雑性はアプリケーション層に載せることになります。 @@ -972,7 +972,7 @@ NoSQL は **key-value store**、 **document-store**、 **wide column store**、 > 概要: ドキュメントがバリューとして保存されたキーバリューストア -ドキュメントストアはオブジェクトに関する全ての情報を持つドキュメント(XML, JSON, binaryなど)を中心に据えたシステムです。ドキュメントストアでは、ドキュメント自身の内部構造に基づいた、APIもしくはクエリ言語を提供します。 *メモ:多くのキーバリューストアでは、値のメタデータを扱う機能を含んでいますが、そのことによって二つドキュメントストアとの境界線が曖昧になってしまっています。* +ドキュメントストアはオブジェクトに関する全ての情報を持つドキュメント(XML、 JSON、 binaryなど)を中心に据えたシステムです。ドキュメントストアでは、ドキュメント自身の内部構造に基づいた、APIもしくはクエリ言語を提供します。 *メモ:多くのキーバリューストアでは、値のメタデータを扱う機能を含んでいますが、そのことによって二つドキュメントストアとの境界線が曖昧になってしまっています。* 以上のことを実現するために、ドキュメントはコレクション、タグ、メタデータやディレクトリなどとして整理されています。ドキュメント同士はまとめてグループにできるものの、それぞれで全く異なるフィールドを持つ可能性があります。 @@ -995,7 +995,7 @@ NoSQL は **key-value store**、 **document-store**、 **wide column store**、 Source: SQL & NoSQL, a brief history

-> 概要: ネストされたマップ `カラムファミリー<行キー, カラム>` +> 概要: ネストされたマップ `カラムファミリー<行キー、 カラム>` ワイドカラムストアのデータの基本単位はカラム(ネーム・バリューのペア)です。それぞれのカラムはカラムファミリーとして(SQLテーブルのように)グループ化することができます。スーパーカラムファミリーはカラムファミリーの集合です。それぞれのカラムには行キーでアクセスすることができます。同じ行キーを持つカラムは同じ行として認識されます。それぞれの値は、バージョン管理とコンフリクトが起きた時のために、タイムスタンプを含みます。 @@ -1020,7 +1020,7 @@ Googleは[Bigtable](http://www.read.seas.harvard.edu/~kohler/class/cs239-w08/cha > 概要: グラフ -グラフデータベースでは、それぞれのノーどがレコードで、それぞれのアークは二つのノードを繋ぐ関係性として定義されます。グラフデータベースは多数の外部キーや多対多などの複雑な関係性を表すのに最適です。 +グラフデータベースでは、それぞれのノードがレコードで、それぞれのアークは二つのノードを繋ぐ関係性として定義されます。グラフデータベースは多数の外部キーや多対多などの複雑な関係性を表すのに最適です。 グラフデータベースはSNSなどのサービスの複雑な関係性モデルなどについて高いパフォーマンスを発揮します。比較的新しく、まだ一般的には用いられていないので、開発ツールやリソースを探すのが他の方法に比べて難しいかもしれません。多くのグラフは[REST APIs](#representational-state-transfer-rest)を通じてのみアクセスできます。 @@ -1098,7 +1098,7 @@ NoSQLに適するサンプルデータ: ### CDNキャッシング -[CDNs](#content-delivery-network) もキャッシュの一つとして考えることができます。 +[CDN](#コンテンツデリバリーネットワークcontent-delivery-network) もキャッシュの一つとして考えることができます。 ### Webサーバーキャッシング @@ -1106,7 +1106,7 @@ NoSQLに適するサンプルデータ: ### データベースキャッシング -データベースは普通、一般的な使用状況に適するようなキャッシングの設定を初期状態で持っています。この設定を特定の使用にあった仕様にいじることでパフォーマンスを向上させることができます。 +データベースは普通、一般的な使用状況に適するようなキャッシングの設定を初期状態で持っています。この設定を特定の仕様に合わせて調整することでパフォーマンスを向上させることができます。 ### アプリケーションキャッシング @@ -1117,7 +1117,7 @@ Redisはさらに以下のような機能を備えています: * パージステンス設定 * ソート済みセット、リストなどの組み込みデータ構造 -キャッシュには様々なレベルのものがありますが、いずれも大きく二つのカテゴリーいずれかに分類することができます: **データベースクエリ** と **オブジェクト** です: +キャッシュには様々なレベルのものがありますが、いずれも大きく二つのカテゴリーのいずれかに分類することができます: **データベースクエリ** と **オブジェクト** です: * 行レベル * クエリレベル @@ -1135,7 +1135,7 @@ Redisはさらに以下のような機能を備えています: ### オブジェクトレベルでのキャッシング -データをアプリケーションコードでそうするように、オブジェクトとして捉えてみましょう。アプリケーションに、データベースからのデータセットをクラスインスタンスやデータ構造として組み立てさせるます。: +データをアプリケーションコードでそうするように、オブジェクトとして捉えてみましょう。アプリケーションに、データベースからのデータセットをクラスインスタンスやデータ構造として組み立てさせます。: * そのデータが変更されたら、オブジェクトをキャッシュから削除すること * 非同期処理を許容します: ワーカーがキャッシュされたオブジェクトの中で最新のものを集めてきます @@ -1183,9 +1183,9 @@ def get_user(self, user_id): ##### 欠点: キャッシュアサイド -* 各キャッシュミスは三つのトリップを呼び出すことになり、感じれるほどの遅延が起きてしまいます。 +* 各キャッシュミスは三つのトリップを呼び出すことになり、体感できるほどの遅延が起きてしまいます。 * データベースのデータが更新されるとキャッシュデータは古いものになってしまいます。time-to-live (TTL)を設定することでキャッシュエントリの更新を強制的に行う、もしくはライトスルーを採用することでこの問題は緩和できます。 -* ノードが落ちると、新規の空のノードで代替されることでレーテンシーが増加することになります。 +* ノードが落ちると、新規の空のノードで代替されることでレイテンシーが増加することになります。 #### ライトスルー @@ -1215,7 +1215,7 @@ def set_user(user_id, values): cache.set(user_id, user) ``` -ライトスルーは書き込み処理のせいで全体としては遅いオペレーションですが、書き込まれたばかりのデータに関する読み込みは速いです。ユーザー側は一般的にデータ更新時の方が読み込み時よりもレーテンシーに許容的です。キャッシュ内のデータは最新版で保たれます。 +ライトスルーは書き込み処理のせいで全体としては遅いオペレーションですが、書き込まれたばかりのデータに関する読み込みは速いです。ユーザー側は一般的にデータ更新時の方が読み込み時よりもレイテンシーに許容的です。キャッシュ内のデータは最新版で保たれます。 ##### 欠点: ライトスルー @@ -1254,7 +1254,7 @@ def set_user(user_id, values): ##### 欠点: リフレッシュアヘッド -* どのアイテムが必要になるかの予測が正確でない場合にはリフレッシュアヘッドがない方がレーテンシーは良いという結果になってしまいます。 +* どのアイテムが必要になるかの予測が正確でない場合にはリフレッシュアヘッドがない方がレイテンシーは良いという結果になってしまいます。 ### 欠点: キャッシュ @@ -1367,11 +1367,11 @@ TCPは[IP network](https://en.wikipedia.org/wiki/Internet_Protocol)の上で成 ハイスループットを実現するために、ウェブサーバーはかなり大きな数のTCP接続を開いておくことがあり、そのことでメモリー使用が圧迫されます。ウェブサーバスレッドと例えば[memcached](#memcached) サーバーの間で多数のコネクションを保っておくことは高くつくかもしれません。可能なところではUDPに切り替えるだけでなく[コネクションプーリング](https://en.wikipedia.org/wiki/Connection_pool)なども役立つかもしれません。 -TCPは高い依存性を要し、時間制約が厳しくないものに関していいでしょう。ウェブサーバー、データベース情報、SMTP、FTPやSSHなどの例に適用されます。 +TCPは高い依存性を要し、時間制約が厳しくないものに適しているでしょう。ウェブサーバー、データベース情報、SMTP、FTPやSSHなどの例に適用されます。 以下の時にUDPよりもTCPを使うといいしょう: -* 全てのデータが欠損することなしに届いて欲しい +* 全てのデータが欠損することなしに届いてほしい * ネットワークスループットの最適な自動推測をしてオペレーションしたい ### User datagram protocol (UDP) @@ -1443,18 +1443,18 @@ RPCは振る舞いを公開することに焦点を当てています。RPCは * ライブラリー外でエラーがどのようにコントロールされるかを管理したい時 * パフォーマンスとエンドユーザーエクスペリエンスが最優先の時 -**REST** プロトコルに従うHTTP APIはパブリックAPIにおいてよく用いられます。tend to be used more often for public APIs. +**REST** プロトコルに従うHTTP APIはパブリックAPIにおいてよく用いられます。 #### 欠点: RPC -* RPCクラインとはサービス実装により厳密に左右されることになります。 +* RPCクライアントとはサービス実装により厳密に左右されることになります。 * 新しいオペレーション、使用例があるたびに新しくAPIが定義されなければなりません。 * RPCをデバッグするのは難しい可能性があります。 * 既存のテクノロジーをそのまま使ってサービスを構築することはできないかもしれません。例えば、[Squid](http://www.squid-cache.org/)などのサーバーに[RPCコールが正しくキャッシュ](http://etherealbits.com/2012/12/debunking-the-myths-of-rpc-rest/) されるように追加で骨を折る必要があるかもしれません。 ### Representational state transfer (REST) -RESTは、クライアントがサーバーによってマネージされるリソースに対して処理を行うクライアント・サーバーモデルを支持するアーキテキチャスタイルです。サーバーは操作できるもしくは新しいリソースれプレゼンテーションを受け取ることができるようなリソースやアクションのレプレゼンテーションを提供します。すべての通信はステートレスでキャッシュ可能でなければなりません。 +RESTは、クライアントがサーバーによってマネージされるリソースに対して処理を行うクライアント・サーバーモデルを支持するアーキテキチャスタイルです。サーバーは操作できるもしくは新しいリソースレプレゼンテーションを受け取ることができるようなリソースやアクションのレプレゼンテーションを提供します。すべての通信はステートレスでキャッシュ可能でなければなりません。 RESTful なインターフェースには次の四つの特徴があります: @@ -1575,14 +1575,14 @@ Notes 1 ms = 10^-3 seconds = 1,000 us = 1,000,000 ns ``` -上記表を参考にわかるわかりやすい数字は: +上記表に基づいた役に立つ数値: * ディスクからの連続読み取り速度 30 MB/s * 1 Gbps Ethernetからの連続読み取り速度 100 MB/s * SSDからの連続読み取り速度 1 GB/s * main memoryからの連続読み取り速度 4 GB/s -* 一秒で地球6-7周できる -* 一秒でデータセンターと2000周やりとりできる +* 1秒でで地球6-7周できる +* 1秒ででデータセンターと2000周やりとりできる #### レイテンシーの視覚的表 @@ -1607,14 +1607,14 @@ Notes | Google docsの設計 | [code.google.com](https://code.google.com/p/google-mobwrite/)
[neil.fraser.name](https://neil.fraser.name/writing/sync/) | | Redisのようなキーバリューストアの設計 | [slideshare.net](http://www.slideshare.net/dvirsky/introduction-to-redis) | | Memcachedのようなキャッシュシステムの設計 | [slideshare.net](http://www.slideshare.net/oemebamo/introduction-to-memcached) | -| Amazonにおけるようなレコメンデーションシステムの設計 | [hulu.com](http://tech.hulu.com/blog/2011/09/19/recommendation-system.html)
[ijcai13.org](http://ijcai13.org/files/tutorial_slides/td3.pdf) | +| Amazonのようなレコメンデーションシステムの設計 | [hulu.com](http://tech.hulu.com/blog/2011/09/19/recommendation-system.html)
[ijcai13.org](http://ijcai13.org/files/tutorial_slides/td3.pdf) | | BitlyのようなURL短縮サービスの設計 | [n00tc0d3r.blogspot.com](http://n00tc0d3r.blogspot.com/) | | WhatsAppのようなチャットアプリの設計 | [highscalability.com](http://highscalability.com/blog/2014/2/26/the-whatsapp-architecture-facebook-bought-for-19-billion.html) | Instagramのような写真共有サービスの設計 | [highscalability.com](http://highscalability.com/flickr-architecture)
[highscalability.com](http://highscalability.com/blog/2011/12/6/instagram-architecture-14-million-users-terabytes-of-photos.html) | | Facebookニュースフィードの設計 | [quora.com](http://www.quora.com/What-are-best-practices-for-building-something-like-a-News-Feed)
[quora.com](http://www.quora.com/Activity-Streams/What-are-the-scaling-issues-to-keep-in-mind-while-developing-a-social-network-feed)
[slideshare.net](http://www.slideshare.net/danmckinley/etsy-activity-feeds-architecture) | | Facebookタイムラインの設計 | [facebook.com](https://www.facebook.com/note.php?note_id=10150468255628920)
[highscalability.com](http://highscalability.com/blog/2012/1/23/facebook-timeline-brought-to-you-by-the-power-of-denormaliza.html) | | Facebookチャットの設計 | [erlang-factory.com](http://www.erlang-factory.com/upload/presentations/31/EugeneLetuchy-ErlangatFacebook.pdf)
[facebook.com](https://www.facebook.com/note.php?note_id=14218138919&id=9445547199&index=0) | -| Facebookにおけるようなgraph検索の設計 | [facebook.com](https://www.facebook.com/notes/facebook-engineering/under-the-hood-building-out-the-infrastructure-for-graph-search/10151347573598920)
[facebook.com](https://www.facebook.com/notes/facebook-engineering/under-the-hood-indexing-and-ranking-in-graph-search/10151361720763920)
[facebook.com](https://www.facebook.com/notes/facebook-engineering/under-the-hood-the-natural-language-interface-of-graph-search/10151432733048920) | +| Facebookのようなgraph検索の設計 | [facebook.com](https://www.facebook.com/notes/facebook-engineering/under-the-hood-building-out-the-infrastructure-for-graph-search/10151347573598920)
[facebook.com](https://www.facebook.com/notes/facebook-engineering/under-the-hood-indexing-and-ranking-in-graph-search/10151361720763920)
[facebook.com](https://www.facebook.com/notes/facebook-engineering/under-the-hood-the-natural-language-interface-of-graph-search/10151432733048920) | | CloudFlareのようなCDNの設計 | [cmu.edu](http://repository.cmu.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=2112&context=compsci) | | Twitterのトレンド機能の設計 | [michael-noll.com](http://www.michael-noll.com/blog/2013/01/18/implementing-real-time-trending-topics-in-storm/)
[snikolov .wordpress.com](http://snikolov.wordpress.com/2012/11/14/early-detection-of-twitter-trends/) | | ランダムID発行システムの設計 | [blog.twitter.com](https://blog.twitter.com/2010/announcing-snowflake)
[github.com](https://github.com/twitter/snowflake/) | @@ -1747,7 +1747,7 @@ Notes ## 進行中の作業 -セクションの追加や、進行中の作業を手伝っていただけますか場合は[こちら](#contributing)! +セクションの追加や、進行中の作業を手伝っていただける場合は[こちら](#contributing)! * MapReduceによる分散コンピューティング * Consistent hashing @@ -1756,7 +1756,7 @@ Notes ## クレジット -クレジット及び、参照ページは適時このレポジトリ内に記載してあります +クレジット及び、参照ページは適時このリポジトリ内に記載してあります Special thanks to: